\n"; ?> JVC - 横浜、平楽中学校でのワークショップ - 東京事務所スタッフ日記

横浜、平楽中学校でのワークショップ

2013年度アフガニスタンインターン 曽根 啓太
2013年5月27日 更新

2013年5月11日(土)、アフガニスタン事業担当加藤さんが横浜市立平楽中学校にて中学生を対象とした国際理解教育ワークショップを行い、インターンの私も同行しました。本ワークショップは、15年間続く平楽中学校の「国際学習」の一貫のなかに位置づけられ、昨年もJVCからパレスチナ担当と津高さんとパレスチナ事業インターンの小池さんがワークショップを行いました。

この「国際学習」は、4月26日から7月初旬にかけて行われ、
  • ともによりよく生きよう。
  • 国際平和についての意識を高めよう。
  • 「人権・環境・福祉」など多くのことと関連し合っていることに気づき、地球市民として生きる力を身につけよう。
という趣旨で、通常授業に加え、外部講師の講義やワークショップ、生徒によるスピーチコンテストが行われているようです。

当日、およそ30人の生徒に対しワークショップを行いました。

民族ゲーム「バーンガ」の様子。民族ゲーム「バーンガ」の様子。

前半は、講師紹介やJVCの紹介をしたあと、アフガニスタンの地理や歴史・社会状況について簡単にパワーポイントを用いて説明したあと、多民族国家であるアフガニスタンを疑似体験してもらうために、トランプを使用して「バーンガ」というゲームをしました。バーンガというゲームは、いくつかのグループ(民族)に分かれて、大富豪をベースとしたゲームを行い、その過程で民族の違いを理解するゲームです。(いつかボラチームでもやりたいと思うので本記事ではここまでしか説明しません。)このゲームを通じて、生徒たちは異なる民族が出会う際に起きうる衝突・摩擦を実感したようです。

グループワークの様子グループワークの様子

後半は、教育事業に関連して、アフガニスタンの学校の様子の写真や動画を鑑賞し、日本の学校との共通点や相違点を見つけるグループワークをしました。そして、アフガニスタンの低い識字率を題材とした非識字ゲームをしました。非識字ゲームは、「村に住む文字の読み書きができない"私"が、病気になった妹を救うために町の薬局で正しい薬を購入する」という設定で、パワーポイントのスライドに表示された指示に従ってゴールまでたどり着くというものでした。このスライドはアフガニスタン現地スタッフのサビルラさんにパシュトゥー語に翻訳してもらっていたので、日本人の生徒たちには読めません。字が読めれば正しい解答が得られるのに、字が読めないがために間違った道を行ってしまったり、薬の種類がわからず妹の命が救えない、ということを実感できるゲームでした。最終的にゲームをクリアできた生徒はたった1人で、生徒だけでなく私たち自身も「字が読めない・書けない・計算できない」ことの危険性についても改めて実感出来たように思います。

グループワークの成果発表。生徒はアフガニスタンの民族衣装を着ています。グループワークの成果発表。生徒はアフガニスタンの民族衣装を着ています。

平楽中学校の生徒たちは皆、素直で好奇心旺盛で、私達の話を熱心に聞いてくれました。今回のワークショップでは、「バーンガ」や「非識字ゲーム」、アフガニスタン関連の映像、私たちが持参した民族衣装に対する生徒たちの眼差しは真剣そのもので、私達が教えるというよりもむしろ、ワークショップを通じた教育の力を私達が彼らから教わったという側面も非常に大きかったように思います。今後もこのような活動を通じて、アフガニスタンをはじめとするJVCの活動・平和教育について学び合っていければ幸いです。

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